第3回リノベーションスクール2017@クラフトブリッジ

ぽわんとした思いと、何事も観て聴いて話してみないと感想を持てないと、一般聴講で参加してきました。途中登壇もしてきたけどね。

初日のオープニングアクト(簡単に言うと、トーク、一般聴講参加無料)は、参加の予定ではあったものの、たまたま会場の前を通ったら、壮大な身内感の空気たるものを受けまして、怖気づきました…、意気地なしワタクシ。

▼ライブアクト1 出水建大さん

で、土曜日の建大さんのトーク。知らない人ではないですし、いつもすれ違いの立ち話なのでお話聞いてみようと、駆け付けました。

武生にカフェを立ち上げたこと(このときのガルデンカフェに私通ってた…驚き事実)
借金を抱え、ホームレス工務店というような仕事をしてきたこと、
フラットビル、仲間がいたことなど。前半はドラマチック建大物語。誰にでも過去はあるものです…。
後半は、最近立ち上げたクラフトワークス(工房)のお話。

・廃材を利用すること
・寿命を終えたものに別の機能を持たせること
・使う誰かをイメージして残すこと
・この創造力がクリエイティブにつながること
・カスタマイズする知識が求められること
・買うから作るへ
・DIYは、一般の人に建築のハードルを下げ、親しめるようになった
・教える場は職人の意識とモチベーションを高めることになった

その後、ふたこぶ編集部の佐藤女史と話したとき「建大さんは、エコのためにしているわけではない、と最初にいわれた」と話していました。廃材利用という点は、リサイクルやエコテーマにぴったりですが、本人はそうではないとズバッと。私もそんな印象は受けていませんが、「そういうドラマに持っていきたいマスコミの人」もいるようですね。

最後にコミュニティについて語っていました。
・一つのハードルを設けていること
・わかりやすいハードルを設けることで、コミュニティを守るということ
・そこをかぎ分けてきてくれる人を僕たちは可愛がる
・だから価値観を共有できるコミュニティができる

当初感じた壮大な身内感はこれだったのかもしれません。でも建大さんの話を聞きたいと、ハードルを一つ越えられた私でございました。パシッと1時間で終わったし、仕切りも上手だったのでさらっと聞きに行けた感じもよかったです。

▼ライブアクト 吉里裕也さん

東京R不動産の立ち上げのひとり。ご自身で不動産も建築もやっているので手厳しい方です。
これまで手がけて実績について語ってくれました。

・古くて安いは、借り手には割安感がある
・物件A 中古住宅、相場16万をリノベして21万に。すぐに借り手が殺到した。
・その住宅には投資は800万かかっている。
・物件B 竜宮城 風呂なしアパートを改装。風呂なしをそれぞれの部屋にシャワールームを付け、部屋ごとのキッチンを無くして2部屋つぶして共同ダイニングキッチンを作った(NHK朝ドラ「ひよっこ」のアパートみたいですね) 竜宮城 https://www.r-toolbox.jp/blog/54485/
・物件C Tangatable 九州の事例。ビルの3階を提供される。
・「住居、オフィス、物販、宿泊、サービス」をそれぞれメリットデメリットで何ができるか考えたとき、宿泊が相性がよさそうだった。
・リノベの作業では「DIY」してもデザインしてもみんなでやって面白いことを考えた。
・3300万の予算が6100万で膨らむ。4.4年で回収。
Tangatable http://www.tangatable.jp/
Tangatableができるまで http://www.tangatable.jp/story/

・物件C ブックカフェ ホンバコ
鳥取の事例 https://honbako-tottori.com/

聞きたいことたくさんあったけど、次の約束が押し迫っていたので中座。残念。

それにしても、「今風」を感じる物件ばかり。時代にのっているというより、この方たちが「リノベーションの今風を作り上げてきた」のだと思います。「こんな場所があったら出入りしたい!」と20-30代があこがれを抱くこと間違いなし、な。それは数年前から仕込んでいたことで、九州も鳥取もパパッとできたことではなく、数年という時間をかけていました。

もやもや思うけどまた言語化できたら追加します。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください