ハワイ出身で日本で外国の方に向けたビジネスを手掛けているマリーさんの講演をききにいきました。
マリーさんの資料によれば、2015年に1900万人、2016年には2400万人の外国人観光客が日本に訪れたそうです。「新・観光立国論」の著書で知られたデービッド・アトキンソン氏の話にも触れていました。彼が言うには「まだ日本には受け入れる容量がある!」と。だからこそのインバウンドブームなのでしょうか。
2017年8月に機会あって渋谷原宿、六本木と歩いた私、あまりの外国人の方の多さに「ここはどこ?}と思うほどでした。原宿という特化した街のアイデンティティーが、アジアの観光地という薄れた印象になっておりました。それでも外国人が来ているのは、彼らの眼に「原宿」という観光地が見えているからでしょう。
マリーさんは自身のハワイ育ちの経験と今の日本の状況を比べて話をしていました。パイナップルやサトウキビの農業から州制度のひとつになったことで、最低賃金を本国と同じにすることになったこと。それが地場産業を衰退させ、観光産業へと向かわせたこと。「日本人はハワイが好き」ではなく「ハワイが日本人を好きにさせた」という政策の印象を受けました。たぶん私はこのころハワイに通っていました、幼き頃の良き思い出。
それでも客は増えるが消費が増えない時期は20年近くあったといいます。客と消費が同等になるのに40年かかったようです。その経済経験からマリーさんは「インバウンドを20年、30年という長期ビジョンで考える」ように話していました。きっともっと短期戦略が望まれますが、多分最初の働きかけは泥臭い地道なものだと思われます。
マリーさんが何度もおっしゃっていたのは
「日本と同じ常識を持つ国は一つもない」
ということ。基本的なことだけど、忘れがちなことですね。郷に入れば郷に従えは、日本だけにいえることわざで、いやいや外国人相手はそんなことわざ通じませんぜ、という話。
しかし一方で「とことん日本的」を求める外国人が来るもので、期待している日本の姿をそのまま見せるようにとも話していました。私も外国へ行くとその国の「らしさ」を感じたくなりますからね。
商品の見せ方やポップのつけ方は外国人向けでなくても普通にどの業種どの業界にもいえることでしたので割愛。
私は質問コーナーで「富裕層向けのSNSで考えられるものはありますか?」とお聞きしました。
Facebookやトリップアドバイザー以外で考えられるものを知りたかったのです。
Facebookではあるものの、英語での発信、英語のページを作るようにということでした。
「日本語と英語を併記しないように」の注意になるほど!とおもいました。というのも、「日本人がアラビア語をみて、ミミズのような文字と一緒にならんでいると読みにくいでしょ」と。
マリーさんは、外国人向け(といっても外国の富裕層向け)に不動産を手掛けているようでそっちがかなりセレブチックで聞きたかったです。ダイヤモンド号は利用金額を調べると思うほど富裕層ではなかった…。
Japan Today
ACCJ 在日米国商工会議所(ざいにちべいこくしょうこうかいぎしょ、英語:American Chamber of Commerce in Japan、略称:ACCJ)
http://www.accj.or.jp/?lang=en
江の島アイランドスパ
https://enoshimaislandspa.com/
Euorobiz Japan
tripadvisor KOBE tourism
https://www.tripadvisor.com/Tourism-g298562-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki-Vacations.html
初めての世界の富裕層マーケティングセミナーIN福井
主催 福井県、福井県商工会議所連合会、福井県商工会連合会、福井県中小企業団体中央会、東京海上日動火災保険(株)
日時・場所
(1)敦賀会場
平成29年8月23日(水)14:00~17:00
ホテルニューサンピア敦賀 2階 気比の間(敦賀市呉羽町2番地)
(2)福井会場
平成29年8月24日(木)14:00~17:00
福井商工会議所ビル 地下1階 コンベンションホール(福井市西木田2-8-1)
講師
(株)ジャーマン・インターナショナル CEO
ルース・マリー・ジャーマン氏
http://www.jarman-international.com/jp/