【倫敦3日目】テートモダン@ロンドンアート旅

今回の私の旅の目的、聖地・テートモダンへ。
15年前に来た場所です。
その頃は建物はもちろん、テートモダンの展示方法が新しく、雑誌や書籍に取り上げられていたところ。
ベビーカーギャラリーツアーというのもあって、お母さんと一緒に回るツアーもありました。

日本へ戻ると野外芸術祭が毎年目白押しで、ほぼそちらに足を向けていた私。
昨年の愛知トリエンナーレでは私のとしては期待外れ感がたっぷりで、その「悪い気」を受け取ったのか、仕事ももガタガタ。で、これは一新せねばと穢れ落としの意味もある旅でした。

元火力発電所を改装した、改装とも違うな、リメイクしたテートモダン。
震えるわー、ひさしぶり!奥にある建物が2016年にできた新しい、スイッチハウス。

設計はヘルツォーク&ド・ムーロン。この名前、何度も目にした21世紀です。スイッチハウスも同じ設計者。

ロバート・ラウシェンバーグがやってる様子。しかしここに来てロバートか…と悩む。

 

まずは内観といえばコレ。エントランスです。火力発電所のタービンホールだったところです。ゆるく斜めになっていて、好きなようにゴロゴロできるすぺーです。反対面はインスタレーションができるようになっていました。
照明がピカピカしてこれも作品なんだろうけれども横に広すぎて全景が見えない。
地下にあった作品。謎。
とりあえず最上階まで行って見渡してくる。
テートモダンからミレニアムビレッジがのびてウエストミンスター寺院まで一直線の図。テムズ川も見られます。
建物フェチなもので。左側のマンションって何だろう?高級そうだと思っていたら、どうやらショールームのようです。見せつけるショールーム。
別角度から。右奥の黄色の格子ビルも気になる。
見せつけ系ショールームとともに。
建築好きの手が止まらず、バシバシ撮ってました。
テートモダンのあの縦型えんとつみたいなものが大きすぎて入りきらないロンドンの午後。
奥に見える建物にも注目しました。
さ、今度はスイッチハウスの中へ、いきなりの、ルイーズ・ブルジョワの部屋!一部屋全部なんですよ。
ゴムの地図の上を歩いています。
ふるえましたああああああ!今回一番のハイライト、入った部屋が、レベッカ・ホルン!あああああああ、映像もっと見たかった、これを見るために再訪したい、もう一度浸りたい。
まわりは鏡の箱。なんでしょうね、のぞいてみましょう。草間彌生ちゃんです。このシリーズ作品は何回か見たぞ。
「お前、何回この作品見てるんだよ」とテツ氏に苦笑されたドナルド・ジャッド。何回見ても、しびれるんです。普通の人が見たらたんなる箱だろうけれども。
エルトンジョンセレクトの展覧会がやってました。そのおまけコーナー。
外の広場でにも作品。

中谷芙二子(なかや・ふじこ)氏による「霧の彫刻」。ツイッターでロンドン情報を追っかけていたら見つけた作品です。ライブ・アート・イベント「Ten Days Six Nights」という展覧会があって、夜にもライブやパフォーマンス展示をしていたようです。金曜日は夜10時までオープンしているテートモダン。

あれ、戦士が霧の中に消えてしまった。。。。おーい!
はーーーーい!

子どもたちがキャアキャアいう場所でもあったんですが、それ以上に意外に大人も多くキャアキャア言ってましたが、それはなぜか。想像以上に濡れます、ベトベト水浸しに。

身近にいたのに、どこからか霧が出てきて、そこにいた人が突然消える、見えなくなる、という体感型。

テートモダンに登場! 日本人現代美術家による「霧の彫刻」

http://www.japanjournals.com/report/townwalk/9308-mar-tendays.html

 

スイッチハウス外観。

全景が入らないほど大きい、縦に大きい。

中から見るとこんな煉瓦の積み方でした。
どこからどう撮影してもカッコイイ子です。
折り紙みたいだなあ。
ただのポスター3連チャンなのになぜおしゃれなのか。ホックニー見たいなあ。
右はテート・ブリテンのポスターです。これもなかなかカッコイイ。

「お母さんは5時にここに戻ってくるのでそれまでフリータイム」とかってに3時間ほおりだす母。ほおりだされた戦士は3時間ほど美術館外をぶらついていることに。私としては3時間しかない…!と焦る焦る。

展覧会見ている合間に、上部のところから下をのぞきこんだら、戦士発見!何しているのかなと思ったら、宿題していた…。えらすぎるよ、あなた。青いジャケット着て白いノート広げているのが彼です。
なんとなく、デュシャン見ると原点戻った気がする。
もの派とか自然主義的なそんな人たちの作品が並ぶ空間。
映像はわからなかったけど、先に入っていたカップルが素敵だったのでそれも込みで作品。
マリーナ・アブラモヴィッチさんの作品。ジャガイモの群ではありませんが、ジャガイモに見えるとしたらそれはそれで作品として成功。

大地の芸術祭の「夢の家」の作家さんです。パフォーマンスアーテイストだったのですね、インスタレーションの作家さんだと思っていました。抑圧された、痛々しい、女性の、というキーワードが私の中であります。

信頼、弱さ、絆から生まれるアート

ここからはナム・ジュン・パイクの部屋。部屋ですよ、オンリーですよ。
こんなものからもパイクの愛を感じます。作品評って難しいことグダグダ書くなといいたい。そこに「愛らしさ」「作家が作品を作ったときの空気」があるかを伝えてほしいのに。
モニターはたぶんブラウン管だったろうになあ。
このなんでもないただの無意味そうに見えるシュールさが好き。たまご映すだけですよ。
お部屋はこんな感じです。観客はうやうやしくもなく、適当に自由に行き来しています。
パイク版バベルの塔かな。
左奥のおばあちゃんがギャラリートークの担当の方。この1作品だけ10分間集中して深く語る、という試み。こういう1点主義講座も大いに参考になります。
ウォルフガング・ティアマンスの企画展。有料でした。入り口でテキストブックを渡されて「1ページずつ読んで進んでください。そのテキストに部屋のコンセプトが載ってます」的なことを言われました。
しかしそこまでリーディング能力が高いわけではなく、解読もできず、時間もなく、泣く泣く進みました。恨むぜ自分の語学力の無さ。。。
行き来する通路部分が結構広い。
3時間の約束だったので戻ってきました。寝ころぶ私はどこにいるでしょうか。
勢いで買ったテートモダントート。筒はもちろんポスター入りです。
チケット。2つの展覧会とワンドリンク付きで23ポンド(3400円)。ドリンク付きは導入してもいいのでは?
キリコとエルンストとミロがいっぺんに飾っているわけですよ、この展示チョイスがもう震え止まらない!ってそこの兄ちゃん邪魔!
ここ、ロスコルームです!もう何時間も居られると思っている人が多すぎて座れないルーム。
旅行中にお誕生日を迎える戦士のために小さなケーキを。このカフェもめっちゃうるさかったんだけど世界中こういう場のカフェってそんなもんだんだろうか。
まんなかのポスターをゲット。どれも欲しいなあ。ほしいと思うポスターを作ってほしい、日本の人。
一応18時過ぎてます。ミレニアムビレッジ。
また来るよ、ちょっと消化不良的なほうが来訪する動機になるね。

THE RADICAL EYEはエルトンジョンセレクトの写真の展覧会でした。彼は写真コレクターらしい。マン・レイの写真とか堂々とあったので金持ちの道楽かとおもったら、おみそれしました、大変な誤解でした。自宅の部屋の壁中(あるいはスタジオ)に写真が飾られていて、それがどれもいいんです。エルトンジョンがどう選んでいるのか、どうして選んだのか、作品を通してはっきりその審美眼が見えるからでしょうか。写真からインスピレーションを受けて作品に入ることもあると紹介動画で話していました。

 

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