ヤンヤン講演録@ふくい産業支援センター

福井の、ごくごく狭い範囲ではありますが、とあるグループの中で、これほどまでに有名な人はいない「ozie」さん。柳田さん(ヤンヤン)が講演をしに福井まで来てくださいました。

簡単に備忘録を

最初のサイトでやったこと 「メールで接客する意識」。
接客は若いときの現場での経験によるもの。伊東屋、バーニーズでの販売を知っているから。

私はこの「接客する意識」を持つことが、ECサイトに一番必要なことだと思います。しかし最近ではリアル店舗でさえ気持ちよく購入する接客を受けたことがなく。否、そういう店で買わないといけないですね。

商品の増やし方とお薦めのしかた
オジエでこういうものを買ってくれた人なら、こういうものも買うだろう。

買いに来てくれるお客様の好みを知る、のは属性からは分からない経験だと思います。

オジエの変遷(柳田織物)
大正時代創業、生地販売、昭和45年に生地卸から商品卸へ、平成11年に商品卸はきつくなるからBtBではなくBtCへの変える(社会背景や経済状況によるところが大きい)。卸を辞めたことで、1億の売り上げを落としたが、結果それでよかった。「量を売らない、規模を売らない」という選択。

卸を辞めてから、が勝負時。ちょうど、インターネットと通販がある、普通の時代がマッチしたのかもしれません。リーマンショックの打撃は大きくあったようでした。

ブランディングとは
BtCのために、ブランディングをしようと考えた。
卸をやめたら、今以上に、消費者に商品を知ってもらわないといけない。
そのためには 理念 ビジョン ミッションが必要。
経営理念は過去にもあったかもしれないが、明文化されたものはなかった。
作成にはライターに話を聞いてもらって、文章にしてもらって、それを自分たちで肉付けしていった。

消費者に商品と店名を知ってもらうためには、ということに気持ちを費やしたそうです。通常だとすぐに「売れる商品」に流されてしまいそうな中、「理念」を一番大切にしている、という懇親会でのお話でした。

コンテンツとは
買ってもらうための安心感のため。
最初はお客様の質問をコンテンツ化していった。
消費者に役立つ情報を伝えていこう。
シャツの専門家にみられるようにしよう。
みられるためにはどうしたらいいのかを考えた。
ozieでは、「シャツを着こなす基礎知識ページ」です。

安心感、役立つ情報、専門家、キーワードはこの3つでしょう。
実際に、コンテンツってどうやって作るの? って問いには、企画力です。そして企画を編集し、文章と写真で表現する制作力。ってところで、カウベルに声かけてくださいませ。このあたりは、正直、雑誌や新聞の企画編集、一度でも自分たちで冊子や番組を作ったことがある方じゃないと、作り方ってのが分からないかも、と最近思いました。どんなに小さいことでもいいからメディアを作ったことがある人です。
ちなみにozie さんは社内で月1回、企画会議をして決めるそうですよ。

後半は、アクセス解析をもとに、どのように店舗に反映させているか、あるいは店舗情報をどのように拡散させているかのお話でした。メルマガとかリマーケティングとか。

手法は目新しいものではありません。でも、ozie さんがネットで数億以上をたたきだしている背景は「継続」です。ご自身もおっしゃっていました。すぐに見える結果にならないかもしれない、でも継続していれば何か見える。

続けることって誰もができることではない、それは誰もが分かっていることですよね。
私はまた、ozieさんには「丁寧に」サイトを手入れすることも結果を生み出しているように思いました。
解析の設定、ご自身のブログへ出演とモデル…。丁寧です。

人が購入するのはなぜか
納期が分かる
品数が多い
会社概要が充実している
そこそこのプライスだ
情報が充実

あ、このキーワードだけで、相談来ているサイトの、どこを直してどうすればいいのかピン!と来ました。

ありがとう、ヤンヤン!

コンサルを受けて、その後は手を借りずに、実際に自分たちできちんと回している会社さんでした。

サイトのことだけではなく、おそらく「経営」がしっかりできているから、サイトでも迷いがない。

お店は経営の一つなんですよね。悩みはリアル店舗と同じで、値付けだったり、集客だったり、雇用だったり。

しばらくまた、頭がぐるぐるになりそうです。

ozie   http://www.ozie.co.jp/

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