【瀬戸内国際芸術祭2010夏】豊島編その1

まずは目的地・豊島(てしま)へ。小豆島・土庄港から豊島(てしま)の唐と浜(からとはま)港へ。約40分。

港の待合所に、芸術祭スタッフのおじさまがわんさかといて、効率的な行き方やバスの時刻、歩いてどのくらいかなど、親切に教えてくれました。島の中学生が作ったというマップは分かりやすくて使えます。

1作品目は、歩いて3分の「オラファー・エリアソン」の『ビューティー』。暗い土蔵の中に霧が降り注ぎ、七色の光が見える作品。金沢21世紀美術館でのインスタレーションのイメージでいくとちょっと拍子抜けかも。(と、息子)

2作品目は、エリアソンから歩いて3分、大阪芸術大学の『ノリとたゆたう。』。これまた暗闇です。旧海苔工場の中にうねうねする柔らかい素材の山が あって、そこで寝転んだりできる作品。感触が面白いらしく、息子はごろごろしてました。あとでガイドブック読むと枯山水イメージだったのね、私てっきり、 海苔ではなく糊のほうだと……。白いうねうねのイメージは間違ってない。

ここからさらに歩いて15分先に(絶対15分では着かないと思う)、クリスチャン・ボルタンスキーの『心臓音のアーカイブ』があります。子ども向けではないと判断、断念。しかもこの日軽く33度は超えている。

一度港まで戻って、無料巡回バスを待ちました。土曜日、臨時便も出て、待ち時間が出るほど盛況。1歳児を抱き、5歳児を引き連れて、ベビーカーをしょってバスへ。バスと言っても、マイクロバスです。

バスは山へ山へとのぼっていきます。瀬戸内の島って、島丸ごとが山だと思っていいと思います。甘く見てた、島のこと。とても自転車では上れない。

途中で内藤礼・西沢立衛の豊島美術館(建設中)を眺めました。運転手さんが「建設中だから中は入れませんよ」というアドバイスを無視して、「いいで す!ここで下ります」という建築家の卵らしい人たちが下車していきました。いいんですか、ここ、坂道の真ん中で、なにもないんですが……。

あと2つの停留所で下車、というところで、なぜか車内から押し出され、バスの外へほおりだされました。ここ、どこ……? とりあえず坂道に向かって歩き、芸術祭の看板と人の気配を頼りに向かう家族4人。

3作品目。ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの『ストーム・ハウス』。家の中で嵐が体験できるインスタレーション(?)。雨風、 雷、雨漏り、窓が震える様子、を疑似体験。妻有トリエンナーレで体験済みだから新鮮味はなかったかな。一緒になった子どもが「うその雨なのに」と連呼して いたのが笑えました。天候を作品にする、自然を人工的に作るってことに少し躊躇感を覚えた私です。

そしてこのあたりは、かなり細い坂道だらけ、と家。

やっとの思いで「島キッチ」ンに到着。ここでいっぷく、ごはんを食べました。30分以上の待ち時間だったけれど、かなり見晴らしのよい、ナイスな席に通されご機嫌な私。

ここまで写真がないのは、息子がデジカメデータを誤って消しちゃったからです…。

安部良による島キッチン。建物も面白かったし、居心地もそれなりによかった。

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