【みずつち芸術祭2012】西蒲編

クイビーン・オフラハラ「16×10」。小雨が降る中、呪術的な建物を見に行ってきました。
田んぼの中に浮かぶ茅葺きの建物。弥生時代とか大昔の時代にタイムスリップした気分。こんな家、手塚治虫の漫画で見たような気がする。
とにかく、この雨が、ある意味作品を際立たせていました。見学者はもちろん私たちだけ…。
この場所は北国街道でもあり、ほたるの里であり、福井、とも呼ばれている土地でもありました。福井から来たから余計に変な気分。
西村正徳「陽だまりハウス」。岩室温泉にある直売所「いわむろや」の前の駐車場にて。一見、普通の黄色いビニールハウスですが…。
ビニールには穴が空いていて、陽が差し込むとキラキラするっぽい。残念ながら雨だったけど、想像はできる。田んぼのひとつにこんな遊び心あるスペースがあってもいいのにな、と六次化プランナーは思いました。
正午からの営業時間を待って、駆けつけた美容室(皆川パーマ)へ。事前情報なしで気持ちだけで伺ったところでしたが…、
今回の当たり!な作家さんでした。戸井田雄「ある景色の呼吸」。廃業したパーマ屋さんの内装はそのままに、鏡に細工がされています。よく見てみて。
テツ氏も夢中でパーマ中。
メインは奥の部屋ですよ、と監視のおじさんに誘導されて、奥の部屋へ。住居兼店舗だったスペースの一部、和室に「巨大な穴」を掘ってしまいました。戸井田雄「根底/Roots」。
この店舗自体坂の途中にあり、山側に面しています。底には水が少し溜まっていて、雨が降ると地下水として上昇してくるそう。ひとりで掘ったそうです。戦士はこの異様な空間とひとりで掘ったという作業に驚いていて、学校の日記に書いていました。
毒消し売りの里・角海浜から移築された茅葺き民家が会場。アン・グラハム「Shinohara’s House」。
昔使われていた家具や日用品が普通に置かれていました。その合間にインスタレーションが鎮座しています。
砂(砂鉄?)をすくってビーカーみたいなところに入れると、砂がだんだん下に落ちて、鳴いているような音がします。
民家にぶら下がってた、お洒落な電灯。
海岸沿いにある作品だったので、海水客用の駐車場に停めました。そこで見つけた「温水シャワー」の文字が、「絶対お化けが出る」「生きては帰れない」を感じさせる文字だったので撮影しました。
ここです、ここ。今回誰に聞いても「佐々木愛さんの作品は見るように」と言われ、会館を待っていたとこ。角田山妙光寺にて。日蓮上人由来のとっても由緒あるお寺でした。そのお寺の佇まいに頭が下がります。
佐々木愛「Remained stories」。お寺の客殿の屋根裏に特別に設置されたスペースにて。白砂糖と卵白を使って、植物や鳥の文様を描いています。

 

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