世界で戦うためには暮らしぶりをよくしないとダメですという話。

そして大坂へ。

大坂は、こちらのセミナーに出席。完全アウェイ。だいじょぶかなー、私。

「関西クリエイティブ・プロダクツ プロモーション事業 キックオフセミナー
~関西発!デザイン商品、海外市場への第一歩~」

場所は、大阪城を真正面にみすえる、KKR大坂。会場で行くのを決めた、というのもある。

基調講演は、アクオスをデザインした喜多俊之さん。

プロダクトデザイナーの思うデザインと、グラフィックデザイナーの思うデザインと、私のような美術オタクが考えるデザインとでは、定義も概念も大きく違うため思考間を埋めるのが大変だった。

この人のいう「デザイン」って結局なんだったんだろう、と分からないままに1時間がすぎようとしたころ、最後の締めにいいこといったよ、先生!(ちょいと脚色追加いれてます)

“各地の伝統産業を見てきていますが、後継者がいないどころではなく、消滅をしている時代です。

なぜ、消滅するのか。伝統工芸は高価だ、仕事がつらい、マーケットがない、そんなことはもう言われていることです。分かっていることです。もっとなにか原因があるはず、と考えると、

私たちがステキに暮らしていないからです。海外は、ステキな暮らしをする競争をしているから伸びるのです”

“日本は島国だから、輸送料がかかるわけです。それにまけない良いものを作らないと、世界の市場では負けてしまうわけです。

プロダクトは夢産業。品質がたかく、センスがいいものを求められるのは当たり前。じゃあ、どこが一番重要なのか。

私は、デザインをするときに一番重要視しているのは、大量生産になった場合に、人件費がかからない方法です。私のデザインした椅子は、すべて機械でできるように設計までしている。

日本では、手仕事であることが、良いとされている風潮はあります。それはそれでかまわない。ただし、世界を相手にしたいのであれば、大量生産は絶対なわけです。そのための展示会なのです”

“もう、日本のプロダクトは、世界の展示会で、おいてもらえる場所がなくなってきました”

“日本の暮らしぶりを改善すること。品質を良くするのは、案外この方向だと思っています”

喜多さんは、欧米、アジアほぼいろんな国のサロンにでかけ、学校で教え、海外にも事務所のある方で、経験から思っていることを述べてくれました。

私たち日本人は素敵に暮らしていない…、て言葉にがーん。

 

次の講演の三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社国際営業部長 川上 龍雄 さんの話が、一番実践的な話でためになりました。資料もあるので、見たい方、語りたい方は、飲みに誘ってください。

分科会では、株式会社ゼロファーストデザイン 代表取締役  佐戸川 清 さんが、欧州に向けての心得を講演。この方も、数々のサロンに足を運び、プロデュースしている人でした。

「最近は、~派とか~スタイルなんて言葉があてはまらないインテリアが多い。様式を離れて、ミックスした流れになっている」

という言葉にがーん。というのも、さきの東京での展示会がそんな感じだったので。そうか、ノンスタイル、まぜこぜミックスが今後の流行?というか風潮なのか。私がたまに思う「カオスな部屋」になっていくのだろうか。踏み外すと、センスの無い汚い部屋になりそうなんですが。

気持ち、セミナー内容に不満と消化不良のまま、雨の大坂を離れました。

 

 

 

 

 

世界で戦うためには暮らしぶりをよくしないとダメですという話。」への1件のフィードバック

  1. 猫番頭 さんの発言:

    非常に個人的に興味があります。
    見たいですねぇ。
    業務とはかけ離れているので、今後の自分の肥やしにさせてください。
    で、何飲みます?

    返信

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