プレス発表会に参加してきました。マスコミ参加が少なくて、なんてラッキー、川島さんと祖父江さんを独り占めに近い形でのインタビューなんてできちゃいましたよ。
会場は6部構成。「未来ちゃん」「おやすみ神たち」「RUNRUNまこと」「20歳のころ」「明星」「ファーストアルバム」です。写真集のタイトルです。大御所の回顧展とも違う、半川島まとめ展的な感じです。
祖父江さんがアートディレクターを務め、展覧会タイトル、題字デザイン、ブース設計などすべて。アートディレクターとして動く範囲が広いですね。相変わらず「きゃっ、きゃっ」とはしゃぎつつも「しっかり答えるわよ」オーラがあって眼光は鋭いっす。
全体を通してご本人たちが話す前に感じたのが「境界で遊ぶ」というタイトル=コンセプトがしっかり見えている展示だったということ。「境界」と「遊ぶ」という二つの単語が会場で揺れています。
川島さんは初めてお会いしたのですが、話し方に特徴がある方で。いや、声の出し方が独特なんでしょうか。最初の発音の「音」がなくて、最後の発言の「音」もなく、すすっと話してすすっと終わる。弱弱しいと言えばそこまでなんですが、ちょっと違う。始めと終わりが薄くなるグラデーションのような話し方でした。核が強い。
次の日のトークショーではめっちゃいい男スタイルで登壇しておりましたが、前日お会いした川島さんはゆるく力の抜けた、ほんわりした方。それで「めっちゃアイドル好き」。うちのテツ氏が地下系アイドル好きで…とぽろっと話すと前のめりでした。本物だ、本物だよ、小鳥ちゃん。。。帰宅後テツ氏に「小鳥さん、カワイイ女の子ばっかり撮るよね、不細工いないじゃん(商業的に選んでいるのだと思っていた)」と言ったら「それはアイドル好きだから(嗅覚あるにきまっているだろ)」と一蹴されました。なんか通じるものがあるのだと思います。ちなみにテツ氏は「未来ちゃん」を見て「なんてエロい写真なんだ!」と目をきょろきょろしていました。そんな見方するのもアイドル好きだからでしょうか、小鳥さん。
小鳥さんが「空気のような存在で、カメラも意識されないような状態で撮影したい」と話していました。
私も同じこと考えていて、仕事上、制作物には自分の色を出さないようにしたいと。このあたり、存在感をなくしているのに存在している小鳥さんしか撮れない写真、についてもっと突っ込みたかったです。
ファーストアルバムでは、15年前に撮影した写真と今撮影した写真と、まったくもって時間軸を感じられない。そのフラットさ、トーンが同じ、テンションが同じであることにも驚き。
トークショー&プレスの秘話はまた後日。
2017年1月21日(土)~ 3月5日(日)
金津創作の森@福井県
http://sosaku.jp/event/2017/kawashima/
サイトにアクセスすると割引券あります。
アクセスがちょーーー悪いですが、そのぶんちょーーー満足度も高い場所と展覧会です。
わざわざ行かないといけないということを楽しみにしてきてください。